中部地区「流体伝熱基礎講座」
(名古屋工業大学 共催)
講師 名古屋工業大学大学院 機能工学専攻 (* 創成シミュレーション工学専攻)
  教授  鬼頭 修己 様、 教授  後藤 俊幸 様*、 
  教授  田川 正人 様、 教授  森西 洋平 様
  助教  牛島 達夫 様
開催期間 2009年5月から2009年10月までの6回コース
開催日

第1回: 5月23日(土)
第2回: 6月27日(土)
第3回: 7月25日(土)
第4回: 8月29日(土)
第5回: 9月26日(土)
第6回:10月17日(土)


 ※会場・講師のご都合により、開催日・会場が変更される可能性があります。

開催場所 名古屋工業大学11号館 2F サテライト教室
http://www.nitech.ac.jp/
開催時間 (午前)9:30−12:30、(午後)13:30−16:30
受講料 受講料: 個人会員 50,000円、 非個人会員 60,000円
 (ただし、学生、院生の方は、2万円) 
定員 8名以上30名以下
(最低受講者数に満たない場合は開催しない場合があります。定員になり次第、締め切ります。)
備考 *個人の演習用PCは不要です。(サテライト教室の端末を使用します。)
*日本機械学会の公認CAE講習会(熱流体力学分野)に認定されました。
概要 流体運動の表し方、解析の仕方、流れの読み方、そして数値的に流れを解くための基礎知識と技術をわかりやすく解説します。
対象は、次のような方を想定しています。
CFDソフトを使っているが、流体力学と流体の数値計算の基礎理論をしっかりとしたい人
大学で流体力学を学んだ記憶があるけれども、使う立場になっていま一度やり直したい人

(午前)は講義形式で、簡単な演習問題を紙と鉛筆で解いていただきます。
(午後)は、数値計算の基礎の解説と実際のプログラミングの実行を行います。

今年度は、過去の受講者のご意見を踏まえて、講義だけではなく実験から得られた流れの実例の解説をより多く取り入れるとともに実験室見学の機会を設けました。流れを読むことの手ほどきと実験室の雰囲気を感じてもらい、実際に起こっている流れというものへの感覚を磨いていただきます。
また、数値流体力学もその基礎から実際まで、よりスムーズに入っていけるようプログラムを改訂いたしました。

サテライト教室には、計算機端末があるので個人のパソコンは特に必要ありません。システムはlinuxを使う予定です。
プログラムはFortranで書いたソースコードを配布し解説しますが、数値解法のエッセンスはFortranの知識がない人でも十分理解できます。また、サンプルプログラムはお持ち帰りいただけます。
内容
午前(9:30−12:30) 午後(13:30−16:30)
第1回 流体運動とその表し方 数値計算の偏微分方程式
流れの見方、質量保存則、流線と流れ関数、流れの実験室からT テイラー展開と差分法、ポアッソン方程式と波動方程式の数値解法 演習
第2回 粘性のない流体の運動学 流体力学方程式における基本要素
加速度、流体に作用する力、運動方程式、ベルヌーイの定理、流れの実験室からU 拡散方程式と移流拡散方程式の数値解法 演習
第3回 粘性のない流体の力学と簡単な応用 粘性流体の力学と簡単な応用
運動方程式、ベルヌーイの定理、実験室見学  平板間流れ、円管内流れ、境界層、流れの相似則、流れの安定性と乱流
第4回 流体数値計算法 流体数値計算法
時間積分法(単純オイラー法、アダムス・バッシュフォース法)と安定性 計算アルゴリズム(MAC法、SIMPLE法)、境界条件
第5回 流体数値計算の実際 流体数値計算の実際
速度−圧力を用いた2次元粘性流れ 数値計算法とプログラムを対比しながら解説 2次元平行平板間の助走区間の流れ 数値計算 演習 可視化
第6回 伝熱の基礎理論 基礎的な流体伝熱の数値計算 演習
速度−圧力を用いた2次元粘性流れに伝熱を加えた流れの解説 2次元平行平板間の助走区間の流れにおける境界層、温度境界層の発達を解析
その他 テキスト
こちらであらかじめ準備します。        
ご希望の方は以下の書籍が参考になります。
  「流体計算と差分法」桑原邦郎、河村哲也 編著(朝倉書店)、\3,400+tax
予備知識
FortranあるいはCの基礎知識と大学1・2年の数学と力学を学んだ記憶があれば結構です。
お申込み方法  当コースの受付は終了しました。