中部地区 解析塾  実践CFD初級講座
                                
講 師     講義:  名城大学 教授          瀧 佳弘 様
   演習:  株式会社 JSOL          
趣旨 〜 構造解析を知っていれば熱流体問題が解けて、その仕組みが理解できる 〜
『 実践CFD 』というタイトルを目にして、どのように感じますか?
本解析塾はCFDの専門家というより、日頃構造解析を行っているが流体解析はよくわからないという方向けです。 これまで構造解析で培った、有限要素法のご経験に基づいた延長で、流体解析がご理解できる内容です。 流体解析は敷居が高いと感じている方、有限要素法をもう一度基礎から勉強したい方にとって知見を広げるチャンスです。
もちろんCFD技術者のご参加も大歓迎です。
開催期間  2011年6月〜11月  6回コース
開催予定日

   第1回:  6月11日(土)
   第2回:  7月16日(土)
   第3回:  8月27日(土)
   第4回:  9月10日(土)
   第5回:  10月8日(土)
   第6回:  11月5日(土)

 注:会場・講師の都合により、開催日・会場を変更する場合があります。
開催場所
 名城大学名駅サテライト(MSAT)
           ※名古屋駅のすぐ前(地下鉄4番出口を出てすぐ)TEL 052-551-1666
                                      http://www.meijo-u.ac.jp/campus/shisetsu/sate.html
開催時間 講義と関連する課題実習による、午前と午後の2部構成 6回コース。
使用ソフトはAcuSolve(開SOL協力)
       ○ 午前 : 10:00〜 12:00
       名城大学 瀧 教授
               ・ 応力解析との類似性に焦点を当て、流れ解析に必要な留意点の理論講座
               ・ 境界条件と初期条件の与え方および移動境界の処理法をはじめ、
                 陰解法が解の収束性を改善するために必要な理由、および並列計算の解説
        ○ 午後 : 13:00〜16:00
        開SOL
                 ・ 汎用流体解析ソルバー(AcuSolve)の利用と実習を通して具体的な問題を解く
                 ・ Networkを介して高速なサーバーにLoginしJobの実行を体験する
受講料  受講料: 個人会員 50,000円  非個人会員 60,000円, 学生、院生の方は20,000円
定 員 10名以上20名以下
         (最低受講者数に満たない場合は開催しない場合があります。    定員になり次第、締め切ります)
備 考 *本講座では演習問題により理解を深めるために有限要素法による流体解析ソフトを使用します。
  詳細は下の演習ソフト説明欄をご覧下さい

*修了証については、全ての講義に出席した場合、あるいはそれと相当すると講師が判断した
    場合に発行します。
内 容 対象者:
      ・ 構造解析技術者等の有限要素法経験者
      ・ 流体解析初心者
講座の内容:
    有限要素CFDの概要
       有限要素法は変分理論と要素の概念をベースに発展した。その歴史の中で培われた
       プリプロセスとのデータ処理技術の融合により任意形状の取り扱いに優れている。
       流体分野でも研究が続けられ、安定化法理論の発見により、現在優れたソフトが工業界のみ
       ならず、生体、スポーツ、気象etc, で活用されている。
       さらには複合物理現象にも親和性がある。要素内が関数近似されているため各物理現象間の
       接続がスムーズにできるため、より複雑に絡み合った現象への対応も期待できる。
第1回 5月7日 / 有限要素法入門
     講義
           ・応力解析から流れ解析、基礎方程式、両者の同じ点と違い
     演習
           ・ソフトウェア環境の説明、ソフトのインストール、基本操作
           ・簡単な形状(円柱・角柱)の周りの流れを例に、流体の3次元非定常流れ解析の実際を体験する。
             現実の3次元非定常の現象を、解析モデルとして単純化する上で考慮すべき事柄を学ぶ。
第2回 6月11日 / 仮想仕事の原理 vs. 重み付き残差法+ガラーキン法
     講義
           ・構造と流れ問題の変分原理 偏微分方程式から弱形式の導出演習
             なぜ弱形式が強力?
     演習
           ・翼周りの流れ。
             ウェブサイトからの形状データ取得と揚力と抗力の計算 データの詳細さが答えに
             どのように影響を及ぼすか、実際の問題を解くときに考慮すべきモデル化手法の項目について学ぶ。
第3回 7月16日 / 要素マトリックス、データ管理と処理
     講義
           ・テトラ要素、アイソパラメトリック要素求積法。nodeID,elementIENとLM配列
     演習
           ・電源トランスからの放熱 
             熱流体の解析を体験し、製品の放熱設計のモデル化手段をいくつか体験する。
第4回 8月27日 / 対流項に起因する流れ問題固有のトラブルと解決法
     講義
           ・風上差分と安定化法-GLS-とは 風上差分法は安定化法 の原点
     演習
           ・軸流ファン スライドメッシュの実際例
             構造の移動や回転が流れに及ぼす例として、軸流ファンをとりあげ性能評価を行う。
第5回 9月10日 / FEM方程式の時間積分法
     講義
           ・時間積分のNewmark-β法とCrank-Nicolson法
     演習
           ・航空機周りの流れ
             構造の移動が流体から受ける力の例として、航空機周りの流れを例に実際のモデル化の手続きを体験する。
第6回 10月8日 / その他の話題
     講義
           ・解析の解像度と乱流移動境界、初期条件、移動境界とALE法、Slide Meshの考え方
     演習
           ・自由表面をふくむ流体の挙動
             自由表面を持つことで、問題が複雑化することを体験し、その解決方法を考える
昨年度
受講者の声
 ・ 実践CFDコースは実践的、かつ理論的であった
 ・ FEMを使って流体を解くことの基礎を教えてもらったことは非常に役に立った
演習ソフト
説明
 ・ 演習ソフトに関しては有限要素法による流れ解析であるAcuSolveを用います
 ・ 演習PCとしてノートPCを持参下さい

作動環境
  ハードウェアの仕様
    プロセッサ: デュアルコア(Core2Duo以降) 1.2GHz以上が望ましい
    空きディスク容量: 2GB以上
    システムメモリ (RAM): 2GB以上
  OSの仕様
    Microsoft Windows
      Windows7、Windows XP(SP2)
    Linux
申込方法   申込は終了しました。