関西地区 設計者のためのSpice入門
(共催: 特定非営利活動法人大学コンソーシアム大阪)
講師 加藤 博二 様 (Sifoen)  (講師のご紹介はこちら Person
開催期間 2012年10月〜2013年1月 4回コース
開催日 第1回: 10月20日(土)
第2回: 11月24日(土)
第3回: 12月15日(土)
第4回:  1月12日(土)

注:会場・講師のご都合により、開催日・会場が変更される可能性があります。
開催場所 株式会社アルゴグラフィックス(新大阪)   地図はこちらMAP

 大阪府大阪市淀川区宮原4-5-36セントラル新大阪ビル12階
 最寄り駅:地下鉄 新大阪駅  徒歩10分
開催時間 13:00ー17:00
受講料 受講料: 個人会員 20,000円、 非個人会員 30,000円
定員 5名以上15名以下
 * 最低受講者数に満たない場合は開催しない場合があります。
 * 定員になり次第、締め切ります。
 
ソフトウェア  実習にフリーソフトウェア(Spice)を使用します。フリーソフトウェアの導入方法については、申込をされた方に別途ご案内いたします。  
備考 * NPO法人大学コンソーシアム大阪の加盟校(45校)の学生の方は、無料で参加できます。
  申込みフォームの”ご連絡事項”欄に、その旨記載してください。
  ただし、参加人数に制限がありますので、申込をされた後、参加可否については、事務局より連絡します
内容               概要

概要:電子回路シミュレータSpice1973年に公開された電子回路向けの無料のソルバーです。
スカラー型の節点法で、有限要素法のような積分作業を行いませんのでアルゴリズムが非常にストレートです。

●有限要素法は難しそう(難しくて)…と思われている方へ

 まずはアルゴリズムが素直な節点法で数値解析がどのように行われているかを勉強されてはいかがでしょうか?
非線形解析、動解析についても説明しますので将来の有限要素法での解析イメージも掴めます。

●熱設計の皆様へ

 Spiceの応用例としてSpiceの内蔵要素だけで実現する熱抵抗回路網法を紹介します。2抵抗モデルや多抵抗モデルの簡単な立方体モデルの自然対流解析ですが有限体積法を補完する手法として勉強してください。

●電気設計者の皆様へ

 冒頭で述べたように1973年からリリースされて使われているのですが、実際のトラブルは開発モデルに依存しているケースが多いので、古くから使われている割には、ユーザー会のような活動は行われておらず、ノウハウは個人的なものに収まっているようです。

 一方で、頼みのサポートはソフトには詳しいかもしれませんが、トラブルを起こす回路は千差万別なので、みなさんはサポートの意見を基に試行錯誤を繰り返しているのが実態ではないでしょうか?

※このコースでは『CAEを設計にどう活用するか?』を考えながら、Spiceの原理や、トラブルの対処の仕方、Spiceで出来ること、使い方を中心に説明します。動作原理を知り、その内部動作を考慮することができればSpice解析に限らず、有限要素法のエラーメッセージの読み方、トラブル対処の仕方の一助になると考えます。

 原理を理解するため、演習ソフトとは別に、表計算ソフト(Excel、等)を用いて計算を行いますが、計算規模は3×3以下のマトリックスに限定し、容易に理解できるようにしています。
第1回   
 [SPICE概要]  
Spiceの基礎理論:
簡単なネットワーク回路を基に、Spiceの計算原理を演習しながら勉強します。 
 
 [非線形解析]  
 Newton法:
非線形の回路素子であるダイオードを取り上げ、収束原理を演習し、収束の難易度を考えます。Newton法が収束しない例についても勉強します。
 
第2回  
 [過渡解析]  
 前進法と後退法:
過度解析で問題になる「発散」についてその原因を考えながら勉強します。
インダクタンスとキャパシタンス:
過度応答解析で用いられるインダクタンスとキャパシタンスについてマトリックスへの組み込みを勉強します。
 
 [トラブルシュート]  
 各種解析エラーとその対処の仕方エラーメッセージの読み方、対処の仕方、初期条件の設定、等を簡易な回路の解析エラーを通じて勉強します。  
第3回  
 [トラブルシュート]
 [Spice応用設計]  
 Spiceで出来る事と適用事例 :
簡単なアナログ回路について、要求仕様を起点として、実際の設計手順に従って設計し、フロントヘビーな設定手順について演習します。
 
第4回
 [Spice応用解析]  
 Spiceを使って熱伝導問題を解く: 
Spiceは回路設計だけのシミュレータではありません。回路網で表現できる現象として自然対流の熱解析を勉強します。
 
申込方法    ←お申込はこちらより承ります。 
    お申し込みのとき、ブラウザは、Internet Explorerをお使いください。
    Firefoxをお使いの場合は、Version 13.0.1以降をお使いください。