概要 |
解析塾を始めたきっかけは、「子どもも塾に行くのだから大人になっても勉強をしてもいいのでは?特に、大学時代に勉強する機会がなかった内容や技術を習得すれば、仕事にもまた個人にも役に立つのではないか」といった、単純な発想からでした。 解析塾を始めて、当初の講義・演習のスタイルから、講義中心になり、その後、COVID-19をきっかけにweb上でのリモート講義、さらに、video on demandの併用と形態は変わりましたが、25年継続されてきました。 令和3年11月に開催された第一回の内閣府 教育未来創造会議では、「誰もが生涯にわたって学び続け学び直しができるよう、教育と社会との接続の多様化・柔軟化を推進する必要がある。」と明記されています。OECDの各種レポートでは、COVID-19依頼、正確な科学的知識を国民が得る必要性と理解できる能力の重要性が明確に記述されています。さらに、高齢化する世界の中で、社会へ関わる人の長期化(いわゆる高齢になるまで)の中で、いかに新たな知識や技術の獲得が、充実した人生を送る個人としても、また、社会・国としても重要だとしています。 その中で、我々が置かれた社会の中で、「学ぶとは何か」を25年の記念にみなさんと議論したいと思います。 日本語で、「学ぶ:学習」「勉強」「習う」「稽古」「教育」は、すべて、努力して知識を獲得するという意味であり、そこには、教える者「師」が居るという漢字の語源の意味があります。 しかし、英語には学習するという語源のlearnと能力を引き出すというeducationという単語と、studyという「没頭」「熱意」「情熱」という語源を持つ単語があり、これらは、全て「自」が中心になっています。 OECDが行うPISA(教育レベル調査)では日本は「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」の3分野では世界トップレベルにあります。ただし、これは15歳の子どもへの調査です。さて、自ら学ぶことへの自信に関しては、34カ国中何位だったでしょうか? これら、データを見ながら、当日議論したいと思います。 |