2008年12月3日更新
第27回関西CAE懇話会
■テーマ ここまで解けるCAE、ここまで測れる計測技術
<コンセプト>
   新たな手法の出現による解析技術向上、ハードウェア発達による大規模計算の実用化、GUI向上・CADとのI/F向上などによるCAE活用技術のレベルアップなど、CAE解析に関し、かつては夢のようであったことが身近で可能になってきています。今回は、CAEに関わる最先端動向や活用技術について、CAEベンダー、企業・研究機関のCAEユーザーよりご講演いただきます。
 一方、現場でCAEを活用していると、必ず問われるのが「実態(実験)とどれくらい合っているのか?」です。しかし、実態を推し測る”計測”はどの程度正確にモノを測れているのでしょうか?CAE解析技術と並行して、計測技術の実力についても理解を深めたいと思います。その第1回目として、今回は「温度計測」について実施します。
■日時 2008年12月5日(金)10:30−20:00
■場所 大阪産業創造館 6F [地図]
〒541-0053 大阪市中央区本町1丁目4番5号
<アクセス>
 地下鉄「中央線」堺筋本町駅下車徒歩約5分
 地下鉄「堺筋線」堺筋本町駅下車徒歩約5分
■受付 10:00〜 産業創造館 6F
■プログラム
●特別講演
●ここまで解けるCAE
●ここまで測れる計測技術
●デモ展示
●交流会
(17:00〜18:00)
(10:15〜17:00)
(10:30〜16:15)
(10:30〜16:30)
(18:00〜20:00)
時間割
■内容 <特別講演> (17:00-18:00) 6F 会議室E
「クモ膜下出血の根絶をめざして -CFDを用いた脳動脈瘤の増大・破裂メカニズムの解明-」
独立行政法人国立病院機構 三重中央医療センタ 脳神経外科
 石田 藤麿 様

概要:   日本におけるクモ膜下出血による死亡は1年間に約1万人前後です。これは交通事故による死亡とほぼ同数です。一方、手術や診断器機の進歩はマスコミなどで華々しく放送されています が、クモ膜下出血全体からみてみると予後はあまりかわっていません。このため私たちのチームでは、クモ膜下出血の根絶をめざして、その原因である脳動脈瘤の増大・破裂メカニズムをCFDを用いて解析・研究しています。3D-CTや時間軸を組み入れた4D-CTを用いた最先端のCFDの知見について語りたいと思っています。
<ここまで解けるCAE> (10:15-17:00) 6F 会議室E
講演1 10:15-11:00
「微細HEXメッシャ (TransGate) とマルチプロセス版ポストプログラム (GLview)」
株式会社 トランスウッズ 久米 秀樹 様
概要:   これまでのHEXメッシャーが弱点としていた微細領域の6面体分割と、マルチプロ セッサー機能をフル活用したポスト表示を、ユーザー様の事例も交えてご覧します。また、難しいカスタマイズ化の事例を時間が許される範囲内で、ご紹介する予定です。

講演2 11:00-11:45
「3次元CAD(SolidWorks)上で稼働するCAE(非線形、動解析、熱流体)」
株式会社 構造計画研究所 島田 憲成 様、山本 孝信 様
概要:   SolidWokrs上で稼働する設計者CAEの進化は驚くべきものがあります。抜群の操作性はそのままに、高度な解析実施も可能になってきております。
 今回は、構造解析COSMOSWorks(線形〜非線形、動解析、落下、etc)と熱流体解析COSMOSFloWorks(カットセル自動メッシュ、ウィザード、etc)、また、この2製品を利用した熱流体+構造の連成解析等を事例やライブデモをまじえながら、ご紹介致します。

講演3 11:45-12:30
お知らせ:11月25日更新:住商情報システム様とインテグラルテクノロジー様の講演順が入替となりました。)
「CAE解析モデル作成の無人化(非標準化モデル作成コストのゼロを目指して)」
インテグラル・テクノロジー株式会社  西浦 光一 様
概要:   未曾有の経済危機に向かっている日本経済にとって開発力を維持する手段としてCAEは大きなパワーを持っていますが、CAE作業自体もコスト削減を求められる時代となってきています。インテグラル・テクノロジーでは、CAE作業の90%以上の工数部分となっているモデル作成工数をゼロにすべく、いままで不可能であった非標準化部位に対しも、新技術で対応すべく開発を行っていますのでその考え方を紹介します。

講演4 13:30-14:15
「ゴムベルトおよび異方性ゴム材料のFEM解析事例」
三ツ星ベルト株式会社 徳田 明彦 様
概要:   伝動ベルトに用いられる短繊維を配合したゴムは、圧延時に短繊維が一方向に配向するため異方性を有しています。また短繊維は引張りに強く圧縮には弱いため、引張りと圧縮で剛性が大きく異なります。このようなゴムの複雑な力学的性質は、汎用FEM解析ソフトで標準的に用意されているMooney-RivlinやOgdenなどの等方性モデルでは充分に表現出来ません。そこでMarcのユーザーサブルーチンを用いてひずみエネルギー関数に異方性の項を組み込み、異方性超弾性、かつ、引張りと圧縮で剛性を変える手法を開発しました。今回はこの手法の内容と、当社で実施しているゴムベルトの解析事例を合わせてご紹介します。

講演5 14:15-15:00
「MD Nastranにおける、振動解析、最適化解析の新機能について」
エムエスシーソフトウェア株式会社 技術本部
MDソリューション部 シニアアプリケーションエンジニア 真崎 宏明 様

概要:   幅広い分野での実績があるMSC Nastranを拡張させた複合領域ソルバーMD Nastranについて、「解析対象を従来の閉空間から無限領域を含む開空間にまで拡張した音響解析機能」、「ESL法ベースの非線形最適化を含む設計最適化機能」などの最新機能を中心にご紹介いたします。

講演6 15:30-16:15
お知らせ:11月25日更新:住商情報システム様とインテグラルテクノロジー様の講演順が入替となりました。)
「大規模化時代のCAEツール ADVENTUREClusterとSimLab」
住商情報システム株式会社  岡本 雅之 様、鎌塚 昌彦 様
概要:   「より速く・より大規模にCAEを行いたい」という要望が近年益々強まっています。大規模構造解析システム ADVENTUREClusterと大規模プリポストSimLabはこのような要望に応え、「より速く・より大規模」なCAE環境をご提供します。
 本講演では、簡単なプレゼンテーションを交えつつ、概要のご紹介をいたします。

講演7 16:15-17:00
「スポーツ・医療業界でのCAE活用事例」
アンシス・ジャパン株式会社 大阪営業所 テクニカルグループ 
セールスエンジニアリングマネージャー 横山 卓也 様 

概要:   ここ10年の間に、CFDは幅広く産業界に普及してきました。初めは、工業的な用途で利用されていたCFD(FEA)も、近年は、スポーツ分野(F1、水着等)や医療分野 (動脈瘤・眼科手術等)においても広く利用されています。そこで今回はスポーツ・医療分野にスポットを当て、その活用事例について紹介致します。

<ここまで測れる計測技術> (10:30-16:15) 6F 会議室B

計測技術1 10:30-12:30
「第1部:放射温度計を用いた温度計測体験」
株式会社 堀場製作所製品化技術部CAEチーム 下岡 実 様、大槻 聡 様
概要:   温度計測に関する基礎及び堀場製作所の商品である放射温度計の原理、特徴を説明します。その後、放射温度計を用いた測定を実演し、体験してもらいます。

「第2部:堀場製作所の解析事例紹介」
株式会社 堀場製作所製品化技術部CAEチーム 下岡 実 様、大槻 聡 様
概要:   堀場製作所でのCAE推進に関する考え方を解析事例を交えて紹介します。

 計測技術1資料(12月2日掲載)
放射温度計について.pdf
Heat_Transfer.pdf
アイコンをマウスの左ボタンでクリックします。パスワード入力画面が表示されるのに時間がかかることがあります。
※受講生はテキストをダウンロードしてください。
※2つのファイルをまとめてZIP形式で圧縮しています。
ダウンロードにはパスワードが必要です。受講される方には別途パスワードをご連絡します。

計測技術2 13:30-16:15
「第1部 温度計測セミナー」
株式会社 チノー センサ事業部  石原 武典 様、千野 一 様
概要:   温度計測全般のセミナーとして,温度の概念やセンシングの基礎から熱電対・測温抵抗体・放射温度計の種類別に原理,選定方法、測定事例とポイントなどについて説明します。

「第2部 解析事例」
富士電波工業株式会社 サーモシステム事業部 設計部 佐々木 滋ニ 様
概要:   (1) 3000℃級放射温度計校正用黒体炉の設計過程での温度解析例 
 (2) 2000℃〜3000℃級連続型熱処理炉の温度解析例

<デモ・資料展示> (10:30-16:30) 6F 会議室A
CAE懇話会の団体会員のデモ・資料展示をご覧いただけます。

●展示予定会社(申込み順、敬称略) ※展示申込受付中
<デモ展示>
(株)トランスウッズ
(株)構造計画研究所 SolidWroks SimulationSolidWroks Flow SimulationFloEFD.Labmidas NFX
住商情報システム(株)
エムエスシーソフトウェア(株) MD(複合領域解析)ソリューションのご紹介
インテグラル・テクノロジー(株) ハイパーメッシュの日本語動作環境の紹介
アンシス・ジャパン(株) FLUENT、CFX
ファンクションベイ(株) 機構解析ソフトウエアRecurDyn
(株)エヌ・エス・ティ 構造解析ソリューション Femap with NX Nastran
サイバネットシステム(株) OPTIMUSCETOLLightToolsProMetricCAEユニバーシティ
(株)ヴァイナス 構造最適設計支援システムTOSCA、他
アドバンスソフト(株) Advance/FrontFlow、Advance/FrontFlow/MPなど

<資料展示>
計測エンジニアリングシステム(株)* COMSOL Multiphysics
(株)テクノスター 国産/自社開発CAE汎用ソフトウエア「TSVシリーズ」
<交流会>  (18:00-20:00) 6F 会議室A・B

■時間割 こちらを参照ください。 
■参加費用 CAE懇話会個人会員(正会員、賛助会員)
   ・一般    :2000円(税込)    ・学生/院生:1000円(税込)
CAE懇話会非個人会員
   ・一般    :3000円(税込)    ・学生/院生:1000円(税込)
※参加費用は参加されるコースに関係なくいずれも上記の費用となります。
  当日受付にてお支払いください 。

参加費用の請求書による振込みを希望される場合は、事前にCAE懇話会事務局までご連絡ください。会場での請求書支払申込はできません。
新規にCAE懇話会個人会員となって、個人会員としての参加を希望される場合には、12月1日(月)までに個人会員登録申請を行ってください。
すでに個人会員の方は、その必要はありません。
なお、会場での年会費支払いは、本年度からはできませんので、ご了承ください。
年会費のお支払いにつきましては、別途ご連絡いたします。
■参加申込 Webからの申込は締め切りました。参加を希望される方は当日の受付へ直接お越し下さい。
■備考 コース内容については、事前の予告なしに変更されます。
本ページで最新情報をご確認ください。