第15回関東CAE懇話会
テーマ ものづくりにおけるマルチスケール・マルチフィジックス
日時 2010年1月22日(金) 10:00〜19:30
場所 恵比寿ガーデンプレイスタワー 日本SGI株式会社B1F SGIホール
 〒150-6031 東京都渋谷区恵比寿4-20-3
受付 9:30受付開始 恵比寿ガーデンプレイス B1F SGIホール前にて  【交通アクセス
基礎講座 「均質化理論によるマルチスケールシミュレーション(入門編&発展編)」
講師: 小石 正隆 様  (横浜ゴム株式会社 CAE研究室 室長)
時間:  10:00〜11:30(90分)
概要:   CAEで注目を集める話題の一つにマルチスケールシミュレーションがあります。マルチスケールシミュレーションを実現するための有力な方法論として、異なるスケール間の運動を記述できる均質化理論の研究開発が進められてきました。応用数学者による研究が始まって約30年、工学分野での研究が始まって約20年を経過した均質化理論の基本的な事柄から最近の発展に至る話題を、企業に在籍するCAE技術者の視点で紹介します。
資料:
※参加申込みの方にはパスワードをご連絡します。(アイコンをマウスの左ボタンでクリックして下さい。パスワード入力画面が表示されるのに時間がかかることがあります。
技術講演 技術講演@
「界面物性のマルチスケールシミュレーション」
講師: 岩崎 富生 様  (株式会社日立製作所 機械研究所 主管研究員)
時間:  12:30〜13:30(60分)
概要:   近年では、省エネを目的とした軽量化等のために、複合材料のように複数の材料を組み合わせて製品に用いることが多くなってきた。
 こうした製品の全体に発生する応力は、従来の有限要素法や均質化法で解析することが可能であるが、その応力で破壊するか否かのリスクを評価するためには、限界破壊強度をナノスケールの手法で見積もっておく必要がある。
 そこで、金属同士の界面、金属と酸化物の界面、金属と樹脂の界面における剥離エネルギー限界破壊強度を分子動力学法により計算し、界面での限界破壊強度を予測する手法について紹介する。
 また、密着強度を支配する重要因子を抽出する手法についても紹介する。
技術講演A 
 「超精密加工プロセスのマルチフィジックスシミュレーション」
講師:  久保 百司 様
(東北大学大学院工学研究科 附属エネルギー安全科学国際研究センター 教授)
時間:  13:40〜14:30(50分)
概要:   世界に先んじた次世代の超精密加工プロセス技術を創造するには、電子・原子レベルでの化学反応の制御が必須である。特に、超微細化が急速に進む近年の超精密加工プロセスでは、「化学反応」に加えて「摩擦、衝撃、応力、流体、伝熱、光、電場」などが複雑に絡 み合ったマルチフィジックス現象の深い理解が不可欠である。そこで我々は、量子論に基づき「化学反応」を含むマルチフィジックス現象を解明可能な新規計算科学手法を開発した。さらに、本手法を未来産業技術の創生のために大きく展開したいと考えている。
技術講演B 
 「EMC設計のためのマルチフィジックスシミュレーション」
講師: 崎山 一幸 様  (パナソニック株式会社)
時間:  14:30〜15:20(50分)
概要:   最近の情報機器の処理性能の向上や、通信手段との混載システム化が進むに連れて、電磁ノイズによる誤動作の問題が着目されています。電磁ノイズの発生メカニズム、伝搬・放射、ノイズ耐性評価など広範囲な電磁現象を考慮しなければならない、いわゆるEMC設計は、これからの物づくりの品質条件として必須な要件になりつつあります。
 これまでのEMC設計は、部品、回路、筐体実装など、それぞれ個別対象をモデル化して解析を行なう手法が主流でありますが、本来、電磁ノイズの発生から、機器への影響にいたるまでのメカニズムを解明するためには、機器全体を解析対象とする大規模なマルチフィジックス解析が必要です。
 また、そのためには、莫大な計算機資源の投入が必要と考えられています。
 本講演では、大規模なEMC設計のためのシミュレーション技術の取組みについて紹介します。
基調講演
「21世紀の日本のものづくり」
講師: 白鳥 正樹 様  (横浜国立大学 安心・安全の科学研究教育センター 特任教授)
時間:  15:40〜17:00(80分)
概要:  はじめにグローバル競争の下で日本のものづくり環境の変化について考察し、今後目指すべき方向について私見をのべる。次いでシミュレーションがものづくりに占める役割が増している今日、計算の品質保証を担保する仕組みをつくることの重要性について述べる。
 
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※2010年1月20日追加掲載
※パスワードは1つ目の資料と同じです。
交流会 交流会
時間:17:15〜19:30
ナイトサイエンスの部(17:15〜)
「癒し工学とその理念」
講師: 北岡 哲子 様
(東京工業大学)        
  概要:  癒しという言葉は現代社会の至る所に溢れている。しかし癒しとは何かの問いに、共通な回答は得られないほど各人により千差万別で、あいまいな概念である。
筆者はこの難解かつ人が本質的に求めている癒しに着目し、社会で自在に効果的に使える、癒しを分析創造提供するシステムを具現化する「癒し工学」を世界で初めて提唱した。
 まず癒しを科学的に定義、明確化しその特徴を工学的に抽出分析するため、世界的に有名な芸術絵画の顔表情に着目し心理実験を行い、各人にとって癒される表情を明確にするシステムを開発した。
 今回は、この詳細について紹介させていただきます。
※北岡様ご講演終了後はご自由にご歓談ください。
資料展示 CAE懇話会団体会員企業のデモ・資料展示コーナーを設けます。
最新の情報収集にお役立てください。

  出展団体会員企業名(受付順、敬称略)
   =受付は締め切りました=
     <資料展示>
  プロメテック・ソフトウェア 粒子法CAEソフトウェア「Particleworks」
  エムエスシーソフトウェア SimXpert, MD Nastran, MD Adams
  アドバンストテクノロジー 各種CAE解析ツールのご紹介
  構造計画研究所 設計者向けCAE(構造解析・熱流体解析・粒子法・他)
  日本電気 NECのHPCクラスタソリューション「LXシリーズ」
  ヴァイナス  Oofelie、TOSCA、他
  計測エンジニアリングシステム  COMSOL Multiphysics 
  サイバネットシステム ANSYSMultiscale.SimCETOL6σOPTIMUS 
  エヌ・エス・ティ FEM高精度化ソリューション、Femap
  HPCシステムズ デスクサイドのスパコン「BoxCluster」 
  JSOL 各種CAEソリューション:材料特性、構造、流体、電磁界など
  テクノスター TSV-PREPOSTDesignerPersonal Viewer 
 
時間割 こちらをご参照ください。
参加費用 第15回関東CAE懇話会 参加費用
CAE懇話会個人会員(正会員、賛助会員)
   ・一般    :2000円(税込)    ・学生/院生:1000円(税込)
CAE懇話会非個人会員
   ・一般    :3000円(税込)    ・学生/院生:1000円(税込)
※参加費用は参加されるコースに関係なくいずれも上記の費用となります。
  当日受付にてお支払いください 。

参加費用の請求書による振込みを希望される場合は、事前に CAE懇話会事務局までご連絡ください。会場での請求書支払申込はできません。
新規にCAE懇話会個人会員となって、個人会員としての参加を希望される場合には、1月15日(金)までに個人会員登録申請を行ってください。
すでに個人会員の方は、その必要はありません。
参加申込 WEBからの受付は終了しました。
参加を希望される方は、当日の受付まで直接お越しください。
交通 JR山手線、東京メトロ日比谷線 恵比寿駅より徒歩約10分。
    http://www.sgi.co.jp/company_info/map1.html
    http://gardenplace.jp/ygptower/b1f.html
    ・マクドナルド(図中27番)の隣に入口があります。
    ・会場はB1ですが、空が見える広場に面していますので、
     フロアを勘違いされないようにご注意ください。
備考 内容については、変更される場合があります。最新情報は本ページでご確認ください。