第8回関東CAE懇話会
「日本のCAEを考える ベンダー・ユーザー交流会2006」
(副題:日本から創(う)まれる、日本の設計/解析技術)

■ 序文
関東CAE懇話会は、CAEユーザーの皆様、ベンダー各社の皆様に参加いただき、 運営しております。
今回は、「日本のCAEを考える ベンダー・ユーザー交流会2006」(副題:日本から 創(う)まれる、日本の設計/解析技術)と題して、日本発のCAEについてベンダー 各社様から発表・展示を行っていただく予定です。モノづくりを考えた時CAEの活用 は不可欠で、開発に即した独自のCAEや解析に多くのノウハウを組み込むことに よって、他国には出来ない日本独自のモノづくりの世界が拓けるのではないかと考 えます。ユーザーの皆様には、ベンダー各社様の特徴ある技術に対してご意見/要 望を述べていただき、日本発のCAEをより鮮明にしていければと考えています。 初めての企画でどのような方向に持っていけるか多少不安はありますが、本懇話 会を実りあるものにしていくために、ユーザー/ベンダーの皆様の大勢参加をお願 いいたします。
                                                       2006年6月吉日
                                                     関東CAE懇話会
                                                     会長 小林 淳一

■ 開催概要
テーマ 日本のCAEを考える ベンダー・ユーザー交流会2006
(副題:日本から創(う)まれる、日本の設計/解析技術)
協賛 21世紀COEプログラム
 「超高齢化社会における人とロボット技術の共生」
 (http://www.waseda.jp/prj-rt/
日時 2006年7月25日(火) 10:00〜20:00
場所 早稲田大学 大久保キャンパス(http://www.waseda.jp/jp/campus/okubo.html)
講演:  55号館 N棟 1階 大会議室、S棟 2階第三会議室および第四会議室
 デモ・資料展示:  55号館 N棟 1階 第一会議室
受付 9:30受付開始 55号館 N棟 1階 大会議室前 踊り場にて
交通 JR、地下鉄、私鉄各線高田馬場駅もしくは新大久保駅より徒歩約15分。
 http://www.sci.waseda.ac.jp/campus-map/

<おすすめルート(地図)>

■高田馬場駅からご来場の方:
JR山手線および西武新宿線高田馬場駅ご利用の方は、早稲田口(北口)の改札をご利用ください。
改札を出て右に向かって早稲田通りを直進し、「馬場口」の交差点で右折してください。
そのまま明治通りを新宿方面へ直進すると、右手に早稲田大学大久保キャンパスの「明治門」がございます。
明治門の目の前の建物が会場となっております。

■新大久保駅からご来場の方:
JR山手線新大久保駅の改札を出て右に向かって大久保通りを直進し、「大久保2」の交差点で左折してください。
そのまま明治通りを池袋方面へ直進すると、左手に早稲田大学大久保キャンパスの「明治門」がございます。
明治門の目の前の建物が会場となっております。

■バスをご利用の方:
高田馬場駅からバスをご利用の方は、九段下行(系統名:高71)にご乗車いただき、
「都立障害者センター前」でお下りください。
早大正門行(系統名:学02)は別のキャンパス行きのバスですので、ご乗車にならないようご注意ください。
基調講演 「電子の波でミクロの世界を見る」
 講師: 外村 彰 様 −−世界的に著名な方です。詳細はこちらから。
     (日立製作所フェロー、理化学研究所ディレクター、沖縄大学院大学先行的研究事業)
 時間: 16:30〜17:45(75分)
 概要: 電子は粒子であると同時に波の性質も持っています。長年にわたってレーザー光の
      ような“干渉性の良い電子線”を開発し続けてきたお陰で、電子の波の性質を利用し
      て、これまで見えなかったミクロの世界の観察を可能にしてきました。磁気テープ
      に記録された磁力線や超伝導体中の磁束量子の動く様子などを紹介します。
基礎講座 「構造解析の基礎と有限要素法」
 講師: 長嶋 利夫 様(上智大学理工学部 機械工学科 助教授)
 時間: 10:00〜12:00(120分)
 概要: 構造物の設計においては、構造部材に発生する変形
      および応力・ひずみを定量的に精度良く評価する必要があります。
      本講演では、このような構造解析を実施するうえで必要となる
      構造力学および関連分野である固体力学、破壊力学の基本事項
      について解説します。また、構造解析を実施するために用いられる
      数値解析手法である有限要素法について最近のトピックスを交えて紹介します。

 資料: 構造解析の基礎と有限要素法(配布版).pdf
     (当講座にお申し込みの皆様へパスワードをご連絡します。)
日本発のCAEベンダーおよびCAE懇話会団体会員各社から、
 ・日本で開発されたCAE
 ・日本からのリクエストによって追加された機能
 ・日本の製造業向けにカスタマイズされた機能
に焦点を当て、今回の関東CAE懇話会のテーマである
 「日本のCAEを考える」(副題:日本から創(う)まれる、日本の設計/解析技術)
に合わせたプレゼンテーションやデモ・資料展示を行っていただきます。
ベンダープレゼンテーション
ベンダープレゼンテーション
 会場: 55号館 N棟 1階 大会議室、S棟 2階 第三会議室および第四会議室
 時間: 13:00〜16:00

<セッションA 日本発!解析ソルバー
A-1 横浜国立大学 酒井 譲 様、株式会社インサイト  三好 昭生 様
 時間: 13:00〜13:30
 「SPH粒子法による非線形解析の最前線」
 粒子法による非線形構造解析として、金属の圧延解析、プラスチックなどの押し出し解析、ゴムの超大変形解析などに関して解析理論と例題を紹介する。3次元大規模複雑形状物体の接触解析、構造ー流体連成解析ついてもその可能性を紹介する。FEM解析では限界のある解析分野をどのようにブレイクスルーするべきかを、粒子法の立場から考察する。

A-2 プロメテック・ソフトウェア株式会社 藤澤 智光 様
 時間: 13:30〜14:00
 「粒子法による防災向けシミュレーションとCG」
 粒子法を利用した、河川氾濫解析、津波解析、土石流解析等、防災分野向けシミュレーションとそのCG化について、ご紹介させて頂きます。

A-3 アドバンスソフト株式会社 福永 守高 様
 時間: 14:00〜14:30
 「国産ソフトを応用した大規模並列連成解析の設計と開発」
  さまざまな経緯から日本で開発された商用コードは現在非常に少なくなってしまっており、今から既存の欧米製商用コードに追い付くのは不可能にさえ思える。
しかし一方では、大規模並列計算や連成解析など、CAEソフトは従前にない新しい展開を迫られており、日本で開発された商用コードを立ち上げるには絶好の機会であるとも言える。弊社では、「戦略的基盤ソフトウェアの開発」プロジェクトで開発された大規模並列計算用のソルバをベースに、「革新的シミュレーションソフトウェアの研究開発」プロジェクトに参加することで新しい汎用連成解析システムの開発を進めている。今回の発表では、その開発コンセプトとプロトタイプではあるがいくつかの計算結果をご紹介したい。

A-4 住商情報システム株式会社 解析ソリューション部 森谷 隆之 様
 時間: 14:30〜15:00
 「並列構造解析システム「ADVC」概要」
 株式会社アライドエンジニアリング開発の、数千万〜1億自由度を超える大規模な解析を実用的な時間内で可能にする並列大規模構造解析ソフト「ADVC」の機能、概要のご紹介。 http://www.scs.co.jp/product/gaiyo/advc.html

A-5 株式会社ソフトウェアクレイドル 吉川 淳一郎 様
 時間: 15:00〜15:30
 「日本人に好まれるCFDソフトとは」
 弊社は1984年より日本国内でCFDの開発と販売を行ってまいりました。その間、産業構造やハードウェアの変化など、CFDもその時代のニーズに合うように様々な改良を加えてきました。時代と共に変わっていく日本人に好まれるCAEソフトとはどのようなものでしょうか。

A-6 サイバネットシステム株式会社 桝本 貴之 様
  時間: 15:30〜16:00
 「世界初!音響FMBEMソルバーの製品化」
 ニーズの高い大規模解析に対応するため、BEMの限界を超える高性能ソルバーFMBEMを採用し、汎用製品として自社開発した経緯をご報告します。


<セッションB 日本のCAE技術/適用事例
B-1 日本イーエスアイ株式会社 森 厚夫 様
 時間: 13:00〜13:30
 「PAM VA-Oneの活用事例」
 AutoSEA2では作成出来るモデルが粗すぎて、構造を伝播する振動エネルギの統計的エネルギ解析を行う事が出来ない。PAM-VA Oneではそれが可能となった。

B-2 株式会社ミューテック 代表取締役 野島 洋一 様
 時間: 13:30〜14:00
 「μ-TECの電磁界解析におけるユーザー要望開発事例」
 弊社開発の電磁界解析向けFEM,FDTD法などのパッケージを元に、ユーザー要望で作りこんだ機能・システム例の概要を紹介します。

B-3 東レエンジニアリング株式会社 坂場 克哉(さかば かつや) 様
 時間: 14:00〜14:30
 「射出成形CAE「3DTIMON」の現状と今後」
 東レで開発された射出成形CAEソフト「3DTIMON」の概要とお客様での活用事例を紹介します。

B-4 エムエスシーソフトウェア株式会社 山中 孝司(やまなか たかし) 様
  時間: 14:30〜15:00
 「機構解析ソフトウエアの日本ユーザー向けカスタム化および活用事例」
 機構解析ソフトウエア(Adams)を日本のユーザーが使う場合、英語のインターフェースや機能、使い方を覚える必要がある。モデル化手法のノウハウも必要となるため、経験も必要となりまだまだ”しきい”が高いと思われる場合がある。
そこで我々コンサルティング部では日本顧客の用途、ニーズに合わせて、解析を支援するためのカスタム化を多数実施してきた。例えば、モデル作成を支援するために諸元を指定するGUI開発モデル作成やポスト処理の自動化、DOEや最適化などの手法&機能開発、ツールキット開発などがある。
今回はその事例を紹介する。

B-5 トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 @猪口 純一 様 A深尾 英邦 様
  時間: 15:00〜15:30
 「@人体FEMモデル THUMSについて」
 @ THUMS      
  (1)THUMSとその特徴
  ・THUMSとは?
  ・通常のダミーとの違い
  (2)THUMSの解析事例
  ・実験との対応
  ・解析例
  (3)THUMSの開発
  ・詳細モデルの開発
  ・THUMSファミリーの開発
 「A疲労寿命解析ソフト FEMFATについて」
  A FEMFAT
  (1)FEMFATの特徴・概要説明(7〜8分)
  (2)JSAEのスポット溶接疲労強度評価方法の機能追加(3分)
  (3)詳細結果出力とユーザー定義耐久限度線図の機能追加(2分)
  (4)質疑応答(残り時間)

B-6 株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン 東村 哲志 様
  時間: 15:30〜16:00
 「日本発CAE技術の事例紹介」
 日本におけるCAE技術の活用を推進してきたCDAJが、日本にて開発した汎用熱流体解析ソフトウエア「STAR-LT」や日本企業様とのコンソーシアム形式で開発されたPEM型燃料電池解析プログラム「STAR-PEFC」、CDAJの解析技術やノウハウ、複合領域での解析ツールを設計者のプロセスに応じてシステム化し、「設計者システム」を日本国内の企業様に提供した事例等を紹介いたします。


<セッションC 日本の解析支援技術
C-1 クレイ・ジャパン・インク 技術支援本部 本部長 三上 和徳 様
  時間: 13:00〜13:30
 「CrayのCAEへの取り組み」
 CAEでのコンピュータシミュレーションは年々大規模化し、アプリケーションもそれに伴い計算量が大幅に増大しています。Crayでは大規模並列計算を効率よく実現するための研究開発をすすめており、システム製品の設計に反映しています。アプリケーションの並列処理性能を向上させるためにとりいれた機能をご紹介し、いくつかのCrayシステム導入サイトでの利用例などにつきご紹介します。

C-2 株式会社ヴァイナス プロジェクト推進部 谷口 幸二 様
  時間: 13:30〜14:00
 「国産数値計算ライブラリ-Super Matrix Solver(高速・高安定 連立一次方程式ソルバ)の紹介」
 
CAE解析計算において、時間的に大きな割合を占め、また計算の成否(収束)、精度にも影響を与える連立一次方程式の新解法の開発 ・パッケージ化に取り組んでいます。Super Matrix Solverの開発経緯・現状の技術レベル・製品ラインナップ・適用事例などの項目に関してお話します。

C-3 株式会社テクノスター 立石 勝 様
  時間: 14:30〜15:00
 「テクノスター VENUS-Solutionsのライブデモによるご紹介」
 欧米ソフトが大勢を占めるCAE業界で、日本発世界標準を目指した次世代型Pre/Post/Viewer「VENUS-Solutions」がこれまでどのように開発され、国内大手顧客に使われてきたかをライブデモを交えて紹介します。テクノスター社は某外資CAE企業で日本のトップ を長年勤めた立石 勝が4年前に設立したベンチャー企業であるが、日本の顧客からの期待に応え、従来ソフトにはな様々な画期的性能と機能を搭載。ライブデモを交えながら、顧客要望のエッセンスを紹介する。
デモ・資料展示 デモ・資料展示
 会場: 55号館 N棟 1階 第一会議室
 時間: 11:00〜16:30

(敬称略、受付順)
 住商情報システム株式会社
 株式会社ヴァイナス
 株式会社デンソーアイテック [資料展示のみ]
 トヨタテクニカルディベロップメント株式会社
 クレイ・ジャパン・インク
 クボタソリッドテクノロジー株式会社
 サイバネットシステム株式会社
 株式会社テクノスター
 アドバンスソフト 株式会社
 株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン [資料展示のみ]
 日本イーエスアイ株式会社
 株式会社ソフトウェアクレイドル [資料展示のみ]
 アイ・フォース・アンド・カンパニー・リミテッド
 計測エンジニアリングシステム株式会社
交流会
パネルディスカッション
交流会
 時間: 17:45〜20:00

パネルディスカッション
「日本の設計・CAEの今後を考える」

時間割 こちらをご参照ください。
参加費用   □CAE懇話会個人会員(正会員、賛助会員)
      ・一般:2000円   ・学生/院生:1000円
  □CAE懇話会非個人会員
      ・一般:3000円   ・学生/院生:1000円
※参加費用は参加されるコースに関係なくいずれも上記の費用となります。
  当日受付にてお支払いください 。
  請求書による振込みを希望される場合は、CAE懇話会事務局まで事前にご連絡ください。
 個人会員へのお申込みはこちらより承ります。
 ☆CAE懇話会個人会員への登録は当日受付でも行えますが、できるだけ事前に
   申し込みをお願いします。
 ☆個人会員の年会費は、当日受付にてお支払いいただけます。
参加申し込み WEBからの申し込みは締め切りました。
申し込みされていない方で、参加をご希望される場合は、当日、会場の受付にてお申し出ください。
備考 内容については、変更される場合があります。最新情報は本ページでご確認ください。